乱杭歯(らんぐいば)とは歯と歯が重なって生えているために一列に並ばない歯列のことをいいます。歯の大きさに対し顎が小さいと起こる症状で、八重歯もそのために起こる症例のひとつです。
乱杭歯は歯と歯が重なる箇所が多くなるため、食べかすが詰まりやすく、ブラッシングもしにくくなります。常に歯垢がたまった状態になってしまい、虫歯や歯周病になるリスクが高まりますし、見た目にも美しくありません。
乱杭歯が起こる原因はさまざまですが、顎の大きさや永久歯の生える順番に関連していることがほとんどです。一般的に乳歯は6歳頃から永久歯への生え替わりがはじまり、13歳頃までにはすべての歯が永久歯に替わります。顎が正常に発達していればすべての永久歯が一列に生え揃うはずなのですが、現代人の顎は未発達で小さい傾向にあるため、乳歯よりも大きな永久歯が生え揃うスペースが足りず本来の歯列から外れて生えてきてしまうのです。
正しい位置に生えてくるはずがそのスペースが足りずに窮屈になり、歯列から外れて歯が生えてしまう乱杭歯。治療では、永久歯を一列に並べるためのスペースを確保する処置が必要になります。それにはおもに以下の3つの方法があります。
歯列の乱れが大きい状態では無理に歯ならびを整えることができないため、永久歯の抜歯が必要になります。抜歯のリスクはともないますが、それによってスペースを確保でき、矯正装置を使って歯ならびを整えることができるのです。
歯列の乱れが比較的少ない場合などには、非抜歯でも矯正治療が可能となります。奥歯をさらに後方へずらしたり、歯列全体を横に広げたりして歯ならびを整えていきます。
歯列の乱れがごく少ない場合には、歯を削って歯ならびを整えるスペースを確保します。歯を削るといっても表面のエナメル質をわずかに削るのみですので、ご安心ください。歯質を大きく失うことはありません。











